
サム・フランシスの数多い作品のなかで、日本人に最も人気のあるのが「ブルー・ボールズ」と呼ばれる一連の絵画である。白の地に生命体を思わせる有機的な形のブルーが爽やかだからだろう。しかし、当時作家は病に倒れ、生命の危機に瀕していた。体力を要する大作の制作を控え、代わりにリトグラフ制作に熱中した結果、初めてとは思えない秀作を16点も生み出した。「青は思索の色である。なぜなら影にみちているから」と語る色彩画家の内向的な作品だが、紙をはみ出しそうなブルーの形は生命のもつ限りないエネルギーを感じさせる。入手困難な初期作品だけに、床の間に飾っておきたいもの。日本びいきのサムの作品は和風のインテリアと相性が良い。脇にイサム・ノグチの灯りがあれば完璧。
1923年6月25日、カリフォルニア州、サン・マテオに生まれる、1994年11月4日没
カリフォルニア大学バークレー校で植物学、心理学、医学を学ぶが、兵役中のパイロット訓練中に事故に遭いその療養中、絵を描き始めた。第二次大戦後、パリに渡り新進画家としてデビュー、成功を手にする。その後はカリフォルニアに拠点をおきながら、パリ、ニューヨーク、東京のスタジオを行き来し、華麗な色彩がほとばしる独自の抽象絵画を展開していった。サム・フランシスの作品には、水墨画を思わせるハネやにじみ、画面に残される大胆な余白の効果など日本や東洋の美術に通じるものがある。1957年に初来日し、ヨーロッパのアンフォルメル運動(第二次大戦後フランスを中心に興った絵画運動。批評家ミシェル・タピエが主唱、あらゆる定形を否定し混沌とした無秩序を探求した)を旋風のようにもたらしたサム・フランシスは、日本人と2度結婚したこともあり、日本で多数制作発表しており、知人も多くゆかりが深かった。
| 制作年 | 1960年 |
|---|---|
| エディション | ED 4/10 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
90x63.3cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 木地/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
104x81x3cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 5000ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00584 |