
「アートを一握りのコレクターだけの所有物でなく、あらゆる人々とコミュニケーションできるものにしたい」。つねづねそう語っていたキース・ヘリングは、86年、NYのSOHO地区ラファイエット通りに自身のショップ「ポップショップ」をオープンさせました。こちらの作品もポップショップのために作家が制作した、I〜Vまであるシリーズのうち、「V」からの一枚です。4つの絵柄が存在する本シリーズではイルカが共通して登場しますが、こちらの「V-II」ではイルカに加えて代表的なキース・ヘリングのモチーフのひとつ、"エンジェル"が描かれています(ただし足がイルカのしっぽにアレンジされて人魚のようですが。)実際に作品をご覧になったら、その厚く乗ったインクの感じや、力強く盛り上がった線のひとつひとつに(横から見てもその盛り上がりがわかるほどの肉厚さ)、まさにキース・ヘリングならではの“絵が生きている”魅力を存分に感じていただけるに違いありません。
1958年5月4日、ペンシルヴァニア州カッツタウン生まれ、1990年2月16日没
20歳の時に引っ越したニューヨークで、バスキア、ケニー・シャーフたちと出会い、美大卒なのに地下鉄の広告板の黒い紙にチョークで落書き(サブウェイ・ドローイング)をはじめる。トニー・シャフラッツィのギャラリーでアシスタントの仕事につくが、すぐに取り扱い作家の一人となり82年に個展開催。1986年落書きをやめ、キャラクターを商品化してポップ・ショップを開店する。1989年エイズ感染を公表、エイズ知識を広めるためのキャンペーンにかかわり、キース・ヘリング財団を設立したが翌年亡くなった。彼のシンプルかつユニークなキャラクターは、直接には漫画から出てきたものだが、学生時代ロラン・バルトやウンベルト・エーコなどの構造主義の記号学を学び、ウイリアム・バロウズの詩を参考としつつ、言語的な記号による絵画表現を模索した結果なのである。 1997年ホイットニー美術館で大回顧展が開催され、1993年、東京の三越美術館で、2000年には伊勢丹美術館で回顧展開催。
| 制作年 | 1989年 |
|---|---|
| エディション | ED 9/200 |
| サイン | なし |
| 技法 | シルクスクリーン |
| シートサイズ (縦×横) |
34.4x41.8cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
53.6x59.3x3.3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | 裏面にヘリング財団の承認スタンプ あり。 |
| 海外店頭価格 | 3300ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00533 |