
1965年からほぼ毎年版画を制作してきたローゼンクイストが、初めてフロリダ州タンパの南フロリダ大学内にあるグラフィックスタジオで制作した8点組のリトグラフの1点。1971年は中国が国連加盟し、代わりに台湾が脱退、ベトナム戦争のつけともいうべき「ニクソン・ショック」が世界経済に大きな影響を及ぼした。キャロル・キングが「イッツ・トゥー・レイト」と歌っていたのを思い出す。1面に大きく「レッド・チャイニーズ」の文字が目立つタンパのローカル紙『ザ・タンパ・トリビューン』の紙面と鏡面となる版のイメージ、澄み渡った青い夜空に輝く満月、「コールド・ライト」は「コールド・ウォー(冷戦)」を連想させる。上半分のブルーと下半分の虹の七色のコントラストがクールだ。ローゼンクイストの代表的初期作品だが20年以上昔のものとは思えない新鮮さを保っている。保存状態は極めて良好。
1933年、11月29日、ノースダコタ州、グランド・フォークス生まれ
看板描きのアルバイトをしながらミネアポリスのミネソタ大学で学んだ後、ニューヨークに出てアート・ステューデンツ・リーグに通う。抽象画家を目指すが1960年ごろから見慣れたイメージの断片を組み合わせ、巨大なスケールに拡大して描きはじめた。それは、看板描きのアルバイトで得たテクニックをそのまま活用したのにすぎなかった。色彩はポップ・アート共通の鮮やかなもの、何の部分かわからない断片的なイメージの組み合わせは、抽象絵画と見間違う印象を与える。だがよく見ると、車、政治家、スパゲッティ、ロケット、口紅などが描かれていて、それら無関係なものの組み合わせにはシュールレアリズムの影響が見られる。1972年、ニューヨーク、ホイットニー美術館で回顧展開催。日本では大阪万博の際に大作が展示されたが、その後は1997年、福島県須賀川のCCGA・現代グラフィック・センターで大規模な個展が開かれた。
| 制作年 | 1971年 |
|---|---|
| エディション | SP 22/70 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
56.5x76cm |
| 作品の状態 | 退色 あり |
| 額仕様 | スチール/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
86x66x4cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2300 ドル (2003/07/01 更新) |
| A000-00022 |