
1980年に発表された7点組の作品「Expressionist Woodcut Series」からの一枚。リキテンスタインが初めて本格的に手がけた木版画になります。20世紀初頭に興隆したドイツ表現主義の美術をモチーフにしたというこちらのシリーズでは、縁取りの黒がひときわ太いタッチで引かれ、リキテンスタインの中でも力強く男性的な印象を与えています。清々しいブルーのストライプが目にも鮮やか。また濃い緑、白といった色彩とのコントラストも綺麗です。リキテンスタインには、これより前にモネの「積みわら」「ルーアン大聖堂」を元にしたシリーズ(1969年)や、シュールリアリズム絵画を題材に制作したシリーズ(1978年)がありますが、それらに続く過去の名画をリキテンスタイン流にポップにカバーした作品となっています。
1923年10月27日、ニューヨーク生まれ、1997年9月29日没
リキテンスタインといえば漫画の絵で知られるが、ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグで学び、オハイオ州立大学在学中に兵役を経験した彼は最初抽象画家だった。初めてドナルド・ダックとミッキー・マウスを作品にしたのは1961年38歳のときである。印刷物の漫画を拡大すると、印刷の網点(ドット)が水玉模様になる。そして赤、黄、青、黒の4色。正確に漫画を模写したと誤解されがちだが、精妙に変更が加えられ、漫画を絵画作品の域に高めている。ドットと4色の特徴あるスタイルでモネの連作、ピカソ、モンドリアンなどの名作を捉え直し、数多くの傑作を残した。野外彫刻や壁画も多数手がけ、昨年、生前依頼を受けたニューヨーク42丁目の地下鉄の駅の壁画『タイムズ・スクエア』が完成して話題に。つねに家庭を愛し、晩年は室内や家の外観など家そのものをテーマにする一方、中国の古い山水図にインスピレーションを得て新境地を切り開きつつあった。
| 制作年 | 1980年 |
|---|---|
| エディション | ED 42/50 |
| サイン | あり |
| 技法 | 木版 |
| シートサイズ (縦×横) |
74.5x99cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
80.4x104.5x2.5cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 6000 ドル (2005/10/24 更新) |
| A000-00626 |