
床をゴロゴロしてみたり、ガラスを叩いて路上の通行人を見つめたり、立ちすくんだり、座り込んだり……このクマは何を見つめているのでしょうか。本作はイギリス出身のアーティスト、マーク・ウォリンジャーが、ベルリンのナショナルギャラリーで9日間にわたりクマの着ぐるみを着て過ごしたパフォーマンスを記録した映像ドキュメンタリー作品を基にしたスチール写真です。2005年のベネチア・ビエンナーレでは延々2時間半もの間、本映像が上映されて人目を誘いました。ウォリンジャーは、ピリリと毒気を効かせながらウィットに富んだ批評眼を持ち、イギリスの根強い階級社会や宗教の問題をさりげなくほのめかしていると言われます。ともあれ、どこか愛らしくユーモアのある作風は、見る者に寄り添い、きっと微笑みをくれるはずです。ミース・ファン・デル・ローエのモダニズム建築にたたずむ、あどけないクマに乾杯!
1959年、イギリス、チグウェル生まれ。ロンドン在住。
1985年、ロンドンゴールドスミスカレッジ芸術修士課程卒業後、国内外で活躍。イギリスの伝統的な階級制度や宗教に対し、ユーモアをもってシニカルに対峙しているアーティストとして、高い評価を受けている。馬を買い、「Real Works of Art」と名づけて、その馬がレースに登場するたびにアートとして成立するというアイロニーを示した作品。ロンドンのトラファルガー広場にある何も置かれていない台座に人間の等身大のキリスト像を設置した作品。空白のスクリーンが33分間続く映画。ユダヤ博物館の映像を使った一見ミニマルな絵画のように錯覚してしまう作品。例えばこんな風に「笑い」のある作品が多い。日本では、2005年に森美術館で開催された「ストーリーテラーズ」展でウォリンジャーの作品が出品されていたが、このときには普通の人々が空港の入国ゲートをくぐる、何でもない映像に荘厳な音楽を重ねた、意味ありげだが何も起こらないスローモーション映像が紹介されていた。2001年と2005年ベネチア・ビエンナーレに参加している。
| 制作年 | 2005年 |
|---|---|
| エディション | ED --/200 |
| サイン | なし |
| 技法 | Cプリント |
| シートサイズ (縦×横) |
27x35cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/直貼り |
| 額寸 (縦×横×奥) |
29x37x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | ( 更新) |
| A000-00857 |