
以前、NYの美術館で展覧会があったときに、象の糞をつかってマリアを描いたポートレートが物議を醸したクリス・オフィーリですが、昨年、今度はロンドンのマスコミを賑わすこととなりました。テート・モダンがオフィーリの代表作「The Upper room」を705,000ポンド(日本円にしておよそ1億5000万円)で購入したという話です。これをゴシップ扱いにしたメディアが数ヶ月間にわたり、騒ぎ立てることになったのですが、ともあれこの13枚の絵画からなるキリスト教の使徒を描いた壮大な作品は、今やイギリスにアートを見に行く人たちにとっての新たな目玉となっています。今やペインティングはもちろんのこと、ドローイングすら値段が高くなりなかなか手が出ないという声も聞かれるオフィーリ。本作は昨年NY・ブロンクスのThe Studio Museum in Harlem(4月27日〜7月3日)で展覧会を行った際、記念につくられたリトグラフですが、手ごろな価格で手に入るオフィーリの版画はもともと種類が少ないうえに、このところますます品薄度合いが高まっているだけに貴重と言えます。しかもこの「アフロ・ミューズ」の絵柄はこれまでドローイングでしかお目にかかれなかっただけに、ファンにはたまらない一品です。
1968年、イギリス、マンチェスター生まれ。
ナイジェリア系の移民の両親のもと聖歌隊に属してはいたが、アートとは無縁の幼年時代をすごす。チェルシー美術学校、王立美術大学(ロイヤル・カレッジ)で絵画を学ぶ。1998年、テート・ギャラリーのターナー賞を受賞。99年にブルックリン美術館で開催された「センセーション」展に出品した「聖母マリア」が当時の市長ジュリアーニの怒りをかい、「神の冒涜、ニューヨーク市はこんなものに使う金はない。」との発言が話題となり展覧会は大成功、一躍時の人となった。この作品は美しい装飾がなされアフリカの文化、人種、宗教をテーマとしていたが、ポルノ雑誌の切り抜きを貼り付けたキャンバスが象の糞の玉に乗っているといったものだけに問題となったのも無理はない。話題だけではない、精緻な装飾と洗練された色使いにより、アフリカ系イギリス人としてのアイデンティティーを主張する作品は、2003年ヴェニス・ビエンナーレのイギリス館で発表され、大賞受賞の呼び声も高かった。昨年オープンした森ミュージアム「ハピネス」展にも勿論出展されている。バスキア亡き後、間違いなく今最も注目されている黒人作家である。
| Afro Harlem Muses | |
| Afro Harlem Muses | |
| クリス・オフィーリ | |
| Chris Ofili |
| 制作年 | 2005年 |
|---|---|
| エディション |
ED 25/60 |
| サイン | あり |
| 技法 |
リトグラフ |
| 作品本体サイズ(縦×横) |
53.5x69.8cm |
| 作品の状態 |
良好 |
| 額仕様 |
黒/マット |
| 額寸(縦×横×奥) |
63.5x79.8x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 3500ドル (2006/07/10 更新) |
| 品番 | A000-00983 |
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