
バスキア、キース・へリングと並ぶ80年代NYのストリート系画家と言えば、このケニー・シャーフ。この3人が内装を施し話題となったニューヨークの巨大ディスコ「パラディアム」(ちなみに設計は磯崎新)を始め、80年代NYのアートシーンは刺激に満ちていた。しかし今やバスキアも、ウォーホルも、キース・へリングも相次いで時代の終わりを告げるかのごとく亡くなり、残ったのはシャーフだけとなってしまった。本作は98年に発表された木版画。イーストヴィレッジ出身のグラフィティ・アーティストとして出発したシャーフですが、そのライブ感は今も衰えていません。あたかもグラフィティの殴り書きのごとく、画面を縦横無尽に走るダイナミックな線が印象的な作品となっています。タイトルにもある通り、アクションペインティングの巨匠ジャクソン・ポロックに捧げた一枚です。
1958年、アメリカ、ロサンゼルス生まれ。
1980年ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアルアーツ修了。美術学校を出たにも関わらず、シャーフはその活動の場をストリートに求めた。地下鉄の駅やナイトクラブなどに足を運んではグラフィティを施す。またそうした中でバスキア、キース・へリングといった“同志”と出会うこととなる。イーストビレッジのアンダーグラウンドカルチャーの名所の一つと言われた「ファンギャラリー」にはキースやフューチュラ2000などと共に彼のグラフィティが描かれ、また80年代ニューヨークのアンダーグラウンドカルチャーの発信地であった巨大なナイトクラブ「パラディアム」もバスキア、キース、シャーフ3者による内装が大きな見所の一つとなっていた。当時のムーブメントの渦中には、ウォーホル、マドンナ、デボラハリー、ブロンディ、グレース・ジョーンズなど、まさにそうそうたる顔ぶれがいた。シャーフは子供時代ほとんどの時間をテレビを見て過ごしたと言うが、実際彼の描く絵はどこかアニメキャラクターに通じる可愛らしさと、同時にストリートの落書きに見られるファンキーさ・荒々しさの両方を持つ。また彼の描くモンスターっぽい生き物はどこか異星人のようにも見えるが、自身ではその作風を「ポップ・シュールレアリズム」だと語る。スウォッチのデザインなどでも知られる他、ニューウェーブバンド「B52's」のアルバム・ジャケットなども手がけている。現在はNYのトニー・シャフラジ・ギャラリー、ポール・カスミン・ギャラリーほかで個展を行う。
| 制作年 | 1998年 |
|---|---|
| エディション | ED --/30 |
| サイン | あり |
| 技法 | 木版/リノカット |
| シートサイズ (縦×横) |
65.4x50.2cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白 |
| 額寸 (縦×横×奥) |
75.4x60.2x3cm |
| お届け期間 | 約4週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 500ドル (2007/10/09 更新) |
| A000-00753 |