
2004年以来、定期的に2人で共同制作を行っている奈良美智+杉戸 洋。本作は今年のバーゼルマイアミビーチ・アートフェアにも出品されていた新作版画で、エディションは100となっていますが海外でももはや残り部数わずかとなっています。奈良+杉戸が共同制作した絵に共通して言えることですが、本当に純粋無垢で透明感に溢れています。ずっと見ていたくなる、見ているうちにいろんな物語が自然と思い浮かんできてしまう、そんな作品。大人が愉しむためのファンタジーがそこにある。また色彩があると子供っぽくなってしまうところをあえてモノクロにしているところがニクイ。可愛らしくもあり、でも大人の空間に飾れる一枚です。場所を選ばず、どこに飾っても楽しめるのもモノクロゆえでしょうか。
奈良美智と杉戸洋(*)は 杉戸が高校生のときに奈良がアルバイトしていた予備校で絵の手ほどきをして以来の親しい友人としての間柄であり、現在では共に小山登美夫ギャラリーで展覧会を行うアーティスト同士でもある。
その2人の念願のコラボレーションがこのたび「Over The Rainbow」という展覧会がきっかけで実現した。2004年夏、ウィーンの文化機関から招きを受けた奈良は杉戸を誘って共同制作を開始した。線で描いた奈良のイメージに、杉戸が色やタッチで変化をつけていく。杉戸の作風はあたかも夢の続きを絵の中に再現したかのような幻想性で知られているが、そうした彼のエッセンスが奈良の中に流れ込んで、これまでに見たことのないような作品が数多く生み出された。
ウィーンで展覧会を行った後、同年秋にはミュンヘンの近代美術館と同市内のツィンク&ゲーグナー画廊でも2人展が開催された。また、このときには二人の共同作品を収めた画集『Over The Rainbow」も刊行されている。そして2005年、デュッセルドルフのK21という美術館に巡回したが(2005年3月12日〜5月29日)、このときに美術館からのリクエストで特別に制作されたのが今回のリトグラフである。コペンハーゲンにあるエディション・コペンハーゲンという版画工房で石版画に取り組み、5つの合作版画ができあがった。むろん、版画というかたちで2人がコラボレーションしたのはこれが初めて。本作は展覧会期中に、美術館で販売された。
*杉戸 洋…1970年名古屋市生まれ。愛知県立芸術大学日本画科卒業。98年「VOCA」展奨励賞。現在国内では小山登美夫ギャラリー、名古屋のKENJI TAKI GALLERYで展覧会を開催。またNY、ロサンゼルス、ベルリンなど海外でも積極的に個展を行っている。
| 制作年 | 2005年 |
|---|---|
| エディション | ED 92/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフィック プリント |
| シートサイズ (縦×横) |
53.5x62.5cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 木地/直貼り |
| 額寸 (縦×横×奥) |
63.5x72.5x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2000ドル (2006/06/19 更新) |
| A000-00955 |