
マルキド・サド原作、澁澤龍彦翻訳とくれば、言わずとしれた倒錯文学の極み。その挿画を会田誠・山口晃など気鋭の現代美術作家が手がけたシリーズ本が現在本屋さんで発売中ですが、こちらはその中の一巻、『淫蕩学校 ホラー・ドラコニア少女小説集成』(平凡社/2004年)で使われている町田久美さんの挿画の中の1点です。オリジナル原画をもとにしたエディション。町田久美さんはMoMA(ニューヨーク近代美術館)にリトグラフが買い上げられたりもしている注目の新人で、最近だと、「MOTアニュアル2006 No Border - 「日本画」から/「日本画」へ」などにも出品していたのも記憶に新しい。ある種のフェティッシュと言いたくなるほど丹念に描かれた線、いびつに変形された「ベティちゃん」のえも言われぬ淫靡さ、見れば見るほどにクセになりそう。
1970年、群馬県高崎生まれ。
多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業。2005年5月号の『BT/美術手帖』(美術出版社)の表紙も飾った今注目の女性作家。上野の森で毎年開かれている若手平面作家の登竜門VOCA展にも2005年に参加し、高い評価を受ける。また2006年に入っては、東京都現代美術館(MOT)にて行われた「 MOTアニュアル2006 No Border - 「日本画」から/「日本画」へ」に天明屋尚などとともに選ばれるなど、この2、3年のあいだに急速に評価の高まっている作家。マルキド・サドの小説『淫蕩学校』(平凡社/2004年)の挿絵に、ハンス・ベルメールのマリオネットを想い起こさせるような人形の絵を描いたりもしている。歯をぐっと噛みしめて描いている(『BT/美術手帖』の記事より)というくらい、一本の線を引くのにもストイックなまでにこだわりを持っているのがその作品からは伝わってくる。知られるきっかけとなったのは舟越桂がキュレーションする若手の展覧会だが、以来、銀座の老舗現代美術画廊・西村画廊(ホックニーを取り扱っていることなどで知られる)で個展を行なったり、リトグラフ作品3点がMoMAに収蔵されるなど、このところの活躍ぶりには目をみはるものがある。レトロでモダンな雰囲気を持ちながら、その背後には猥雑さをはらんだ独特の世界観を持つ。雲肌和紙に墨と岩絵の具という日本画の伝統的な素材を用いつつ、美しい筆のラインで異形のものたちをひたすらに描くアーティスト。
| Betty | |
| Betty | |
| 町田 久美 | |
| Kumi Machida |
| 制作年 | 2005年 |
|---|---|
| エディション |
ED 14/15 |
| サイン | あり |
| 技法 |
デジタルプリント |
| 作品本体サイズ(縦×横) |
59.3x29.7cm |
| 作品の状態 |
良好 |
| 額仕様 |
白木/直貼り |
| 額寸(縦×横×奥) |
67.5x38x3cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2006/05/01 更新) |
| 品番 | A000-00922 |
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