
セピアの柔らかい色合いがその美しさを一層引き立てているように見えるのは、ドイツの写真家エルガー・エッシャーの風景作品です。コンテンポラリー・フォトのマーケットでとりわけ人気が高いのが、アンドレアス・グルスキーやヴォルフガング・ティルマンスに代表されるジャーマン・フォト。その中でも給水塔の写真で知られるベルント&ヒラ・ベッヒャーの元で学んだ通称「ベッヒャー派」たちには優れた才能を持つ写真家たちが多いことで知られています。このエッシャーもベッヒャー派の一人です。1967年生まれとまだ若く、次代を担う存在として注目が集まっています。不思議な色調を持ったエッシャーの風景写真は、どこかロマン派の絵画のようにも見え、ノスタルジックな美しさをその魅力として持っています。本作の舞台となっているのは、フランスのノルマンディー海に面したエトルタの断崖(印象派モネが題材にしたことでも有名)です。エッシャーの作品は文芸書『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』(大崎善生著、2005年、新潮社刊)のカヴァーにもなっています。
1967年、ドイツ、シュトゥットガルト生まれ。
デュッセルドルフ美術アカデミー、ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻のクラスで写真を学ぶ。トーマス・ルフ、トーマス・シュトルート、アンドレアス・グルスキー、カンディダ・ヘーファーら、通称「ベッヒャー派」と呼ばれ現在のコンテンポラリー・フォトの主流をなす一群がベッヒャー夫妻の元からはこれまで数多く輩出されているが、エッシャーはその中でも最も若い世代にあたり、ルフやグルスキーの後を継ぐ次の世代の作家として注目されている。歴史的な橋や庭園、古城などを撮った風景写真がよく知られているが、セピアトーンで柔らかく表現されたその作品は、他のドイツ写真家にはない、ノスタルジーやエレガントさを感じさせる。日本ではまだほとんど知られていない作家にも関わらず、アートブックストアにおける写真集の人気は高く、2000年に出版された処女作品集『Vedutas and Landscapes 1996-2000』は元TBSアナウンサーの進藤晶子さんが「最近のお気に入りの1冊」として紹介をしていたこともある。
| 制作年 | 2003年 |
|---|---|
| エディション | ED 43/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | Cプリント |
| シートサイズ (縦×横) |
24x30.4cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒 |
| 額寸 (縦×横×奥) |
34x40.4x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2500ドル (2006/03/27 更新) |
| A000-00859 |