
このプリント作品の原画となるICE(2)(1989年、キャンバスに油彩、シカゴ美術館蔵)は、同年に4点制作されたICEのなかの1点である。他の3作品の青みがかった冷たい感じに比べ、赤、黄の暖色と緑色が配置されカラフルな仕上がりとなっている。分厚く塗り重ねた絵の具をスクィージ(スクレーパーともいう)でこすり落としたキャンバスに油彩の作品の風合いを見事に再現した、縮小版とはいっても縦1メートルもある大判のシルクスクリーンによる版画である。エディションは多いけれども、人気アーティストだけに入手は非常に困難。版画であることを忘れさせるほどの絵の具らしい質感は、高級感漂い風格さえ感じさせる。色の組み合わせはどんな室内にも合いそうだし、なんといっても欧米で人気ナンバーワンの画家の作品、自慢できる一品。
1932年、ドイツのドレスデン生まれ
中等教育終了後、舞台の大道具や背景の絵を描いたり、広告看板を描いて生活していたリヒターは当時東ドイツだったドレスデンの芸術アカデミーを卒業。1959年のドクメンタ(カッセルでほぼ4年ごとに開かれる国際現代美術展)でポロックやフォンタナの作品を見て抽象に目覚め、西側へ移る決心をする。62年写真を模写した作品の制作を始め、ドイツのポップ・アーティストを自称するが成功しなかった。しかし写真を絵画の材料にする方法はその後も続行。76年から本格的な抽象に向かう、分厚く塗り重ねた絵の具を板で削り取るスクィージングの技法を全面的に取り入れた作品は人気を得、80年代アンゼルム・キーファーなど新表現主義の台頭とともに活躍を始める。現在オークションに代表作が出品されれば必ず数億円の値がつき、新作も入手困難な状況が続いている。97年ヴェニス・ビエンナーレ金獅子賞、第9回高松宮記念世界文化賞を受賞。
| 制作年 | 2003年 |
|---|---|
| エディション | ED 26/108 |
| サイン | あり |
| 技法 | シルクスクリーン |
| シートサイズ (縦×横) |
107x86cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
118x96x4.2cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 12000 ドル (2004/03/17 更新) |
| A000-00060 |