
伸びざかりのコンテンポラリー・フォトのマーケットでも特に人気が高いジャーマン・フォト。その中でもトップクラスのセールスを記録しているのが、アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフ、そしてこのトーマス・シュトルート。いずれも名門デュッセルドルフ美術アカデミーのベルント&ヒラ・ベッヒャークラス出身者で、彼らは通称「ベッヒャー派」と呼ばれています。シュトルートはその代表作と言われる世界の美術館を撮ったシリーズをはじめ、数々の傑作を生み出しています。2003年、メトロポリタン美術館を筆頭にアメリカ、ドイツ、フランスなどを大規模な巡回展も行われました。本作は、1991年に発表された小品です。スイス・ビンダトゥーアにある病院から委託されて、シュトルートは37の病室の壁面に飾る作品を制作しましたが、田園風景や花をモチーフに撮ったそれらの写真は、『タンポポの部屋』というタイトルで写真集にもなりました。本作はそのときに制作された写真のうちの1点であり、手頃な値段で買える貴重な作品です。
1954年、ドイツ、ゲルデルン生まれ。
デュッセルドルフ美術アカデミーでゲルハルト・リヒターに師事し絵画を最初学んだ後、写真に転向し、給水塔の写真で知られるベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の元で学ぶ。ジャーマン・フォトの現在の主流と言われる「ベッヒャー派」の中でも、アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフと並び最重要と言われる存在である。展覧会も数多く、2002〜2003年にかけてはロサンゼルス現代美術館、メトロポリタン美術館ほか、アメリカやドイツ、フランス巡回の大規模な回顧展が行われている。日本でも2000年に東京国立近代美術館で個展が開催されたほか、森美術館開館記念展『ハピネス』(2003)、栃木県美術館『冬のメルヘン〜20世紀ドイツ美術の神話』(1994)などグループ展に多数参加。70-80年代半までの主にモノクロで欧米や日本の街の風景を撮影した「街路」シリーズ、80年代半ばから制作が開始された「肖像」シリーズ、80年代後半からの「美術館」シリーズなど、シュトルートにはいくつかの主だったシリーズがある。90年代に入ってからは、屋久島の自然などを撮影した「パラダイス」シリーズなどがある(「ハピネス」展で展示されたのは本シリーズ)。トーマス・シュトルートのことは雑誌『pen』(2005年11月15日号特集「社会をクリエイトする写真家の仕事」)でも紹介されている。
| 制作年 | 1996年 |
|---|---|
| エディション | ED 5/10 |
| サイン | あり |
| 技法 | グラノリトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
61x48.5cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白木/ダブルマット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
73.5x58.5x2.5cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 1300 ドル (2006/03/27 更新) |
| A000-00864 |