
ここ数年オークションで2倍、3倍と高値を更新し、NYメトロポリタン、グッゲンハイム、ポンピドゥーなど、世界の一流美術館が競って収集している写真家・杉本博司。 2000年グッゲンハイム・ベルリン、2003年シカゴ現代美術館、2004年カルティエ財団など、海外の美術館における展覧会も数え切れず、昨年の森美術館で行われた大規模な回顧展も記憶に新しいところです。このたび入荷したのは、2000年に出版された7点組リトグラフのサーペンタイン・ギャラリー版、エディション225部の作品です。本作は、蝋燭の明かりを題材にした写真イメージですが、同時に日本の神話「天の岩戸」(天照大神が岩にお隠れになり、世界は闇に包まれた。そこから岩戸をあけて現れ、光が甦った)を想い起こさせるような、神秘性を帯びています。モノクロームの美しさを追究する杉本ならでは、ブラック&ホワイトの鮮やかな対照が美しい作品。黒も、のっぺりとした色ではなく、深みのある黒にするため何度も何度も重ね刷りを施したという凝りようとなっています。
1948年東京生まれ。立教大学経済学部卒業。1974年にニューヨークに移り、写真を用いた現代美術の活動を開始。1976年、自然史博物館の3次元展示による剥製動物を、まるで生きているかのように表現した「ジオラマ」シリーズを開始。1978年からは映画のスクリーンを長時間露光によって白く凝縮した「劇場」シリーズに取り組み始める。1980年より開始した「海景(Seascape)」シリーズでは、世界中の海をまったく同一の手法で撮影し、時空を超えた普遍的景色の具体化に成功。永遠という時間の感覚をリアルなものとして表現し、世界中の喝采を浴びる。1997年からは、「建築」シリーズ、1999年には歴史上の偉人たちが蝋人形として再現されているマダム・タッソー蝋人形館などの所蔵作を撮影。写真がない時代に生きていた偉人たちのポートレート写真を現代に現した。その後も精力的に作品を発表し続け、世界中の美術館にその作品がコレクションされている。
ポンピドゥセンター(パリ)のブランクーシスタジオでも個展を開催予定(10/25~)、来年以降も大規模な個展がアメリカ、ヨーロッパ各地で多数予定されており、今後もますます活躍が期待される杉本博司。国内ではベネッセアートサイト直島の「直島スタンダード2」展に出品中。
2000年以降の主な個展
2000年 「Portraits」グッゲンハイム美術館ビルバオ、スペイン
ドイツグッゲンハイムベルリン、ベルリン
2001年 クンストハウス・ブレゲンツ、オーストリア
2003年 シカゴ現代美術館、シカゴ
「杉本博司:歴史の歴史」メゾンエルメス フォーラム、東京
2005年 カルティエ現代美術財団、パリ
「時間の終わり」森美術館ほか世界巡回
2006年 「歴史の歴史」ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク
「Photographs of Joe by Hiroshi Sugimoto」ピューリッツァー財団、ミズーリ
「杉本博司:Mathematical Forms」アトリエ・ブランクーシ、ポンピドゥー・センター、パリ
| 制作年 | 2003年 |
|---|---|
| エディション | ED 114/225 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
46x28.5cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
49.6x42x3cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2006/02/27 更新) |
| A000-00847 |