
自分の身体を用いて型をとり、人体を再現する手法で彫刻をずっと作り続けているイギリスのアーティスト、アントニー・ゴームリー。アニッシュ・カプーアなどと共に、ブリティッシュ・ニュー・スカルプチャーの旗手と言われ、80年代から活躍している作家です。まるで人の抜け殻かと思わせるゴームリーの彫刻は、「私がそこにいた」という存在を型取りする行為と言えます。インドで瞑想を学んだこの作家は、魂を身体から切り離す「幽体離脱」のごとく、自らの体の型を抜き続けています。本作は、まだゴームリーが制作を開始して間もない79年頃に行っていた「スノーフォール」という初期のアートワークを写真に収めた作品です。文字通り、雪の上に体ごと落下し、そこにすっぽり残った人のかたちを記録にとどめたもので、どこか禅に通じる探求精神がそこには感じられます。静けさに満ち、哲学めいた気分にさせてくれそうな一枚です。
1950年、イギリス、ロンドン生まれ。
ケンブリッジのトリニティー・カレッジにて考古学、文化人類学、美術史を専攻した後、3年間インドを放浪し、ゴールドスミス・カレッジなど美術学校で美術を学ぶ。1990年以降、「個」から集団、そして自己と他者との関係性の探究へと広がり、質量ともにスケールの大きなインスタレーションを展開している。1994年、イギリスで最も権威ある現代美術賞であるターナー賞を受賞。一般市民が共同して作品を制作・展示をするプロジェクトとして、約200,000体の手のひらサイズの素焼きの粘土像を並べる壮大な彫刻インスタレーションを敢行。2003年3月より中国の広州を皮切りに、北京、上海、重慶の4都市で開催され、2004年には六本木にある旧城南高等学校の体育館を使って展示された。ゴームリーの作品は、世界各国のパブリック・コレクションに納められており、東京オペラシティ、霧島アートの森など、日本でも多数彫刻を常設。ギャラリー小柳でも作品を取り扱っている。
| 制作年 | 2002年 |
|---|---|
| エディション | ED 144/200 |
| サイン | あり |
| 技法 | カラープリント |
| シートサイズ (縦×横) |
69.5x100cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | --- |
| 額寸 (縦×横×奥) |
80x110x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 710 ドル (2006/03/27 更新) |
| A000-00870 |