
天明屋尚の「ネオ日本画」が高く評価される理由は、伝統文化を現代的に見立てる独自のセンスと共にその確かな画力にあります。独学で身につけた日本伝統美術の画法をもとに、現代の画材や素材を用い、たとえば下絵の制作にコンピューターを使ったり、岩絵具のかわりにアクリル絵具、版画特有のグラデーションはエアブラシを使うなど、伝統を今様に描いています。天明屋尚は、狩野派、琳派、浮世絵など日本の伝統美術を継承しつつ、それらを現代的に翻訳して描いています。『新形百物語』は、歌川国芳の武者絵や北斎の百物語の浮世絵的表現手法を現代に描いたらどうなるかというシリーズです。ニューヨーク・ホイットニー美術館でのグループ展をはじめ、これまで海外での発表の機会も多く、その絵がNYタイムズ紙の一面を飾ったことも。極真空手の大山倍達総帥は、かつて猛牛を素手で倒した伝説を持ち、その著書『地上最強への道—大山カラテもし戦わば』では、虎やヒョウ、ワニとの闘いを想定しその闘いを本気でシュミレーションしています。天明屋の『新形百物語 空手家大百足退治ノ図』は、まさにその大山総帥の姿に重なります。天下無双、真の強さを追い求める格闘家、その人知を超える夢に突き進む姿は、どこか滑稽でもあります。しかしどこか憎めず、その夢を一緒に見てみたいという誘惑にも駆られます。大百足に素手で挑みかかる空手家、滑稽かつ果てしない夢の図に思いっきり誘惑されてみてはいかがでしょう。
1966年、東京生まれ。
レコード会社のアートディレクターを経て、現代美術家としてデビュー。独学で絵画を学ぶ。狩野派、琳派、浮世絵など日本の伝統美術を継承しつつ、破壊、進化させあらゆる芸術や権威と闘うべく、日本伝統美術の流派を皮肉り、絵で闘う流派『武闘派』を旗揚げ。暴力、信仰、社会諷刺など様々な事柄を描き、自らを「ネオ日本画絵師」と称する。零戦闘機をデコトラ風に描いた「神風」、社会時事をモチーフにした「武闘派列伝 ブッシュVS ビンラディン」など、ユニークな作品が多い。2003年にはニューヨーク・ホイットニー美術館で行われた企画展「アメリカン・エフェクト」展に出品。また最近ではニューヨーク・タイムス紙でも作品が紹介されるなど、海外での注目も高まっている。日本での主な取り扱い先はミヅマ・アート・ギャラリー。現在、東京都現代美術館で開催中の『MOT アニュアル 2006:NO BORDER-「日本画」から/「日本画」へ』にも出品している。
| 制作年 | 2004年 |
|---|---|
| エディション | ED --/50 |
| サイン | あり |
| 技法 | インクジェットプリント |
| シートサイズ (縦×横) |
60x45.5cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
70x55x3cm |
| お届け期間 | 約4週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2006/04/17 更新) |
| A000-00885 |