
多色作品の色彩のセンスは抜群だが、モノクロームの作品からは、造形美つまり個々のモチーフの形の面白さと、それらを組み合わせる構成力に秀でていることがうかがわれる。描いた線ではない切絵の人口的な線、どこか日本的な印象を与えるのは、日本の工芸に見られる螺鈿細工は同じように形を切り抜いて作られるからだろう。鳥のシンプルな愛らしい表情は作者の動物に寄せる愛情を感じさせる。
1972年、カリフォルニア州、パサデナ生まれ
ロサンゼルスに新設された美術系ハイスクールで基礎を学び、カリフォルニア・インスティテュート・オブ・アーツ、さらにイエール大学大学院へと進んで、絵画を専攻したカポスの作品は、従来の最先端を行く現代美術とは見えないだろう。グラフィックな平面作品の主題は、身の回りの風景、友人、知人の肖像であって、伝統的な具象絵画と変わりない。
では、どこが新しいのか。一つはウォーホルが『100個のキャンベル・スープ缶』を制作した時に用いたステンシル(型紙)の技法を応用し発展させている点。人の手の痕跡を見せない、クールな仕上がりだ。実際の作品を見るとかなり厚塗りだとわかるし、平坦に塗られていても絵具の質感が十分感じられる。印刷物やwebではグラフィック・デザインに近く見えるのは、完璧な構成と写真を基にしたかのような正確なデッサンのためだろう。
シンプルな画面に何らかのストーリーが読み取れるのは、「映画や舞台のセットのような、人工的な空間を作り出したい」という、ロス育ちの映画大好き少女だったからかもしれない。
| 制作年 | 2006年 |
|---|---|
| エディション | オリジナル |
| サイン | あり |
| 技法 | キャンバス/アクリル絵具 |
| シートサイズ (縦×横) |
20x40.5cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | --- |
| 額寸 (縦×横×奥) |
20x40.5x4.5cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | ※こちらの作品はオリジナル1点ものですのでエディション番号はございません。壁にそのまま架けて頂けます。 |
| 海外店頭価格 | 2500ドル (2006/04/24 更新) |
| A000-00904 |