
1965年に紙に横たわる裸婦の形のプラスティックを貼り付けた版画「カット・アウト・ヌード(裸婦の切り抜き)」を制作したウェッセルマンは新しい素材や方法を取り入れるのに意欲的だった。ドローイングのコピーをコンピューターに入力し、レーザー・カットの機械を使ってアルミニウムやスティールの板を切り抜く方法は彼を夢中にさせ、1点もののオリジナル作品だけでなく、版画のように複数同じものが制作可能なマルチプル作品も多数手がけた。作者の作った見本どおりにエナメル塗料を塗って仕上げるのは、アシスタントの仕事である。厚さ1.5ミリの金属板は軽く、そのまま壁にかけても面白いけれども、効果的な影を演出するため額の台紙から浮かせる工夫を施した。蛍光灯では効果が出ないが、スポットライトを当てると効果てきめん不思議な存在感に魅了される。
1931年2月23日、オハイオ州シンシナティ生まれ
シンシナティ大学で心理学を学ぶが、兵役によって中断、兵役中は軍隊生活を風刺する漫画を描いていた。大学に戻ると同時にシンシナティ美術アカデミーにも通い始める。漫画家を志し1956年ニューヨークに出てクーパー・ユニオンで勉強する。途中から画家へ方向転換し、60年代初めに発表した「グレート・アメリカン・ヌード」シリーズが人気となり一躍ポップ・アーティストの仲間入りをすることに。60年代中頃から絵柄のイメージに合わせて変形させたシェイプト・キャンバスの使用を始め、80年頃からはドローイングに合わせてスティール板をレーザーで切り抜き、着色する「スティール・ドローイング」を発明する。これはウェッセルマンが最も尊敬するマティスの紙を切り抜いた「カット・アウト」へのオマージュとも考えられるだろう。室内の裸婦こそマティスが一番得意にしていた主題ではなかったか。1993-94年伊勢丹美術館、滋賀県立近代美術館などを回顧展が巡回。
| ひじをついて寝そべるローズマリー | |
| Rosemary Lying on one Elbow | |
| トム・ウェッセルマン | |
| Tom Wesselmann |
| 制作年 | 1989年 |
|---|---|
| エディション |
ED 15/45 |
| サイン | あり |
| 技法 |
スチール・ドローイング |
| 作品本体サイズ(縦×横) |
20.3x36.2cm |
| 作品の状態 |
良好 |
| 額仕様 |
ふきとり |
| 額寸(縦×横×奥) |
41x53x4cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 3500 ドル (2003/07/01 更新) |
| 品番 | A000-00102 |
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