
1985年、『ウォレス・スティーヴンス詩集』の挿絵を依頼されたジョーンズは、スティーヴンスの「雪だるま」を念頭に置き季節のテーマとの版画制作を思い立つ。たまたま出来ていた近作に『夏』と名づけたが、そこから季節のテーマを展開し翌年シリーズの絵画を完成させた。1988年のヴェニス・ビエンナーレのアメリカ館で開かれた「ジャスパー・ジョーンズ 1974年以降の作品」展に出品され、大賞の金獅子賞を受賞した。原作のキャンバスニエンコースティック(蜜蝋)で描かれた作品は縦190cm横127cm、建築家のフィリップ・ジョンソンの所蔵。この版画では原作と図柄が左右反転しており、小品で色も多色から2色になっているが、薄いコバルト・ブルーが目に涼しく品位ある表現となっている。
1930年5月15日、ジョージア州オーガスタに生まれる
「私は3歳のときから絵を描き始め、それから止めたことはない」というジャスパー・ジョーンズは幼い頃に両親が離婚し、親戚の家を転々とする。1948年ニューヨークに出てパーソンズ・デザイン・スクールに通うが経済的困難のため中断。兵役後戻ったニューヨークでラウシェンバーグと出会い、ショー・ウインドウのディスプレーの仕事を始める。1954年最初の「旗」の絵を制作。数年のうちに「標的」、「数字」といった代表的主題の作品を相次いで制作。58年キャステリ画廊での最初の個展でニューヨーク近代美術館が3点を購入したほか20点出品の18点が売れた。独学でアメリカ美術界のトップに躍り出たジャスパーの作品は蜜蝋(エンコスティック)を使用したりオブジェを取り付けたりユニークな技法上のアイデアと精妙な技術によって成り立っている。心理学や哲学特にヴィトゲンシュタインの熱心な読者であり、セザンヌ、デュシャン、ピカソの研究者でもある。1996−97年ニューヨーク近代美術館、ルートヴィヒ美術館、東京都現代美術館を大規模な回顧展が巡回した。
| 制作年 | 1985年 |
|---|---|
| エディション | ED 193/225 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
41.3x28.6cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
53x42x2cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2500 ドル (2005/05/11 更新) |
| A000-00114 |