
版画の刷りに使われた版は限定部数刷られた後は×が刻まれて廃棄される。ところがステラは1980年に制作した「ポーラー・コーディネーツ(極座標)」で使用した版を切断しその一部の断片(極座標のグリッド部分)をこの「シャーズ」制作に再利用した。それがシリーズ名の意味である。IからVの5種類とそれぞれにさらに版をふやして手を加えられたヴァリアントIaからVaの5種が作られ計10種が制作された。「IV」がシルクスクリーン1版、リトグラフ26版、31回刷りに対して、「IVa」ではシルクスクリーン3版、リトグラフ37版、44回刷りとかなり手の込んだものとなった。色調も赤が中心だったのに対して黒に変更され、個々の形を明確にすると同時に重厚な迫力を新たに生み出している。それまで絵画作品あるいはレリーフ作品制作後に版画が作られていたが、このシリーズでは版画が先に作られた例外的なシリーズである。かさばり取り扱いが厄介な上に大きく重いレリーフ作品と版画とは比べられないが、実際の大きさ以上の迫力ある表現に圧倒されるだろう。
1936年5月12日、マサチューセッツ州モールデン生まれ
アンドーヴァーのフィリップス・アカデミー卒業後、プリンストン大学で美術史を学ぶ。卒論は中世ケルトの装飾写本研究だった。ジャスパー・ジョーンズの星条旗の絵にヒントを得て、規則正しい黒一色のストライプ模様の《ブラック・ペインティング》を制作、全く認められなかったが23歳のとき、ニューヨーク近代美術館の「16人のアメリカ作家」展に出品、作品が買い上げられた。翌年シェイプト・キャンバス(矩形ではない変形キャンバス)による《アルミニウム・シリーズ》を発表。次々とシリーズ制作の方法で新しいスタイルを展開し続ける。1970年ニューヨーク近代美術館で回顧展開催後、半立体のレリーフ・ペイインティング、90年からは彫刻へと移行し、版画制作から建築デザインまで活動の領域を広げている。87年ニューヨーク近代美術館で二回目の回顧展、91年川村記念美術館、北九州市立美術館で回顧展開催。2001年ワシントン、ナショナル・ギャラリーに巨大なモニュメントを設置。
| 制作年 | 1982年 |
|---|---|
| エディション | ED 13/49 |
| サイン | あり |
| 技法 | シルクスクリーン |
| シートサイズ (縦×横) |
101x115.3cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 木地/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
111x125x4cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 6300ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00118 |