
1999年に制作された同名の油彩作品は横2メートルを超える大作。厚塗りの絵の具がデコレーションケーキのクリームのように盛り上がっている。盛り上がった感じを版画にするのにはずいぶん苦労しただろう。紙の原材料であるパルプを型に流し着色するといった凝った方法がとられ、手間と時間のかかる制作に違いない。盛り上がっていても油絵の具のこってりしたバタ臭い感じとは違って軽やかなさっぱりした感じに仕上がっている。クレヨンで描いたような線の部分も手仕事らしい質感がよく出ている。モダンなリビングならウッディなインテリアにもメタリックな照明器具のそばにも似合いそう。
1948年、ニュージャージー州ジャージー・シティ生まれ
ラスカーが美術の勉強を始めたのは27歳をすぎてからだった。ミュージシャンになりたかったというラスカーは、自作をロックン・ロールのトリオになぞらえる。ベース、ギター、ドラムそれぞれが曲のラインに沿いながらぶつかり合っていく、そんな構造が絵にあるという。彼が10代の頃はポップ・アートが全盛だった。自然とポップな作風から始まった絵は、独自の抽象表現へ変わっていった。作品は絵の具を薄く均一に塗ったキャンバスに、部分的にチューブから直接なすりつけるように厚く盛り上げるのが特徴的だ。同じ形が風景にもなれば静物にもなる、これら意識的にデザインされた図式・図形(ダイアグラム)と身体的な感性、直観や無意識のうちの手の動きとのバランスが、今までにない新しい抽象、ポップな抽象絵画を生み出した。デビューは遅く最初の個展を開いたのは33歳の時。しかし着々と実力を発揮し、1997年にはアムステルダム市立美術館をはじめ回顧展がドイツ、スイスを巡回した。
| 制作年 | 2000年 |
|---|---|
| エディション | ED 19/30 |
| サイン | あり |
| 技法 | エッチング/リノカット |
| シートサイズ (縦×横) |
57x76cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白/うかせ(太め) |
| 額寸 (縦×横×奥) |
63x80x3.5cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2000ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00119 |