
最近六本木に登場した巨大な蜘蛛をはじめ、どちらかというとエグイ、グロテスクな作品が多いブルジョワ、美術館の評価と一般の評価がわかれるところだ。しかし版画は最初から一般大衆を対象として作られる。花、猫、この母子像も古典的な主題だけれど、自分勝手な現代の親をからかっているのかもしれない。実際のドローイングを髣髴とさせる微妙な線の表現、母乳の白は白色のインクで刷られていて細部にもこだわりがある。さりげなく一見オシャレだが奥深い内容の作品。人気が高まる一方のブルジョワだけに入手困難となってきた。
1911年12月25日、パリ生まれ
パリの裕福な家庭に生まれたが、父親の愛人問題がトラウマとなり後の作品制作に大きな影響を及ぼす。ソルボンヌ大学で数学を学ぶが、エコール・デュ・ルーヴルとエコール・デ・ボザールに入りなおし美術の道を歩む。フェルナン・レジェに師事し、1938年にアメリカに移住。ニューヨークでマルセル・デュシャン、ジョアン・ミロと知り合い、またウィレム・デ・クーニングをはじめ抽象表現主義の画家たちとも親しくなる。彫刻の原点である人体表現をさらに肉体の問題、性差の問題に深く掘り下げ、もともと少女期の記憶を打ち消すための否定的な表現行為であったとしても、90年代のジェンダー(社会的・文化的観点から見た性別・性差)の表現の先駆的存在として急速に評価が高まった。1993年のヴェニス・ビエンナーレにアメリカ代表として参加。1995年ニューヨーク近代美術館で回顧展、97年横浜美術館で回顧展開催好評を博した。
| 制作年 | 1997年 |
|---|---|
| エディション | ED 55/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
41x33cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
49x41x2cm |
| お届け期間 | --- |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 1500 ドル (2005/05/16 更新) |
| A000-00120 |