
1962年、240個のドラム缶を積み上げて壁を作り、パリのヴィスコンティ街の通りを遮断するプロジェクト「鉄のカーテン、ドラム缶の壁」を実現するが、これは学生たちが機動隊に対してバリケードで街路を封鎖した1968年5月危機を予兆するものであった。合衆国建国200周年記念出版の版画集には、リキテンスタイン、ラウシェンバーグら代表的画家13人の作品が集められこれはその1点。とてつもないプロジェクトのドローイングを版画にしたものだが、ボール紙のような厚紙に刷られその上にドラム缶の部分がもう1枚の厚紙に刷られて重ねられている。一種のコラージュだが重厚な質感が紙とは思えない存在感を生み出している。
1935年、ブルガリア、ガブロヴォ生まれ
本名クリスト・ヤヴァシェフ。ソフィアの美術学校で学び、さらにウイーンの美術学校で舞台美術を勉強、後に実物大のショー・ウインドウを再現した作品など大道具製作の経験が役に立ったようだ。58年共産主義国ブルガリアを逃れてパリへ、ここで知り合ったアルマンやセザールといった仲間と同じく、ファ−スト・ネームを通称とし始める。塗料の入った缶を画布で包んだのを最初に、雑誌、家具、自転車、女性など手近なものを次から次へと梱包していった。対象は大自然へと向かい、「梱包された海岸」、「ヴァレー・カーテン」、パリのポン・ヌフはおろかベルリンの国会議事堂さえも梱包されることになった。後者はプランから実現に至るまで25年の歳月を要している。1991年には日本とカリフォルニアとで同時に3000本のパラソルを連ねる「アンブレラ・プロジェクト」が実現した。現在はニューヨーク、セントラル・パークでのプロジェクトを進行中。彼にとって、版画やドローイングの制作はプロジェクト実現の資金稼ぎが大きな目的である。
| 制作年 | 1976年 |
|---|---|
| エディション | ED 118/200 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ/シルクスクリーン/コラージュ |
| シートサイズ (縦×横) |
76x56cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 黒/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
85x65x4cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 1900ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00122 |