
アンディ・ウォーホルが広告シリーズの版画セットにフォルクスワーゲンを登場させたのが1985年、その1年前クリストはスエーデンの名車ボルボを布で覆ってしまった。今は優秀なワックスのおかげで雨ざらしの屋外に駐車しても大丈夫だが、昔は雨の時には愛車にすっぽりカバーをかけて少しでも濡れないように大事にしていたものだ。あちこち養生のシートでカバーされた新築のビルやその周囲のネットで覆われた樹木、閉店後のデパートのショーケース、街中にクリスト作品は多数存在する。
1935年、ブルガリア、ガブロヴォ生まれ
本名クリスト・ヤヴァシェフ。ソフィアの美術学校で学び、さらにウイーンの美術学校で舞台美術を勉強、後に実物大のショー・ウインドウを再現した作品など大道具製作の経験が役に立ったようだ。58年共産主義国ブルガリアを逃れてパリへ、ここで知り合ったアルマンやセザールといった仲間と同じく、ファ−スト・ネームを通称とし始める。塗料の入った缶を画布で包んだのを最初に、雑誌、家具、自転車、女性など手近なものを次から次へと梱包していった。対象は大自然へと向かい、「梱包された海岸」、「ヴァレー・カーテン」、パリのポン・ヌフはおろかベルリンの国会議事堂さえも梱包されることになった。後者はプランから実現に至るまで25年の歳月を要している。1991年には日本とカリフォルニアとで同時に3000本のパラソルを連ねる「アンブレラ・プロジェクト」が実現した。現在はニューヨーク、セントラル・パークでのプロジェクトを進行中。彼にとって、版画やドローイングの制作はプロジェクト実現の資金稼ぎが大きな目的である。
| 制作年 | 1984年 |
|---|---|
| エディション | ED 61/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ/布と麻紐 |
| シートサイズ (縦×横) |
56x71cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 木地/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
74.4x85x2.8cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 4000ドル (2007/11/01 更新) |
| A000-00136 |