
70年代、80年代のルイットだったら同じような正方形が3つ並んだ構図を、水平、垂直、斜線のストライプ、色も多くて3色といった文字通りミニマルな表現をとるだろう。それが90年代以降展示室の壁面全体を塗り分ける大掛かりなインスタレーションの経験からミニマル・アート(形、色、素材を最小限にとどめた抽象表現)が忌避していた装飾性の方向に向かって今日に至っている。円弧、斜線、波模様と単純な形はミニマルのスタイルだが中間色を含む8色の色の組み合わせは、かつてのルイットの作品を知る人にとっては驚かされるものに違いない。しかし普通のインテリアにはこれぐらいのカラフルさがあってもいい、白、グレー、アイボリー、淡く明るい色調の中でさらに明るさを求めるなら、そして広がりもと欲張るならなおさらこの作品の長所が明らかになるだろう。
1928年、コネティカット州ハートフォード生まれ
シラキュース大学(ニューヨーク州)で学んだ後、37歳になるまで画廊で最初の個展を開くチャンスに恵まれなかった。随分遠回りしたようだが、翌年から欧米の美術館での重要な展覧会に出品が相次ぐようになる。特にハーグ市立美術館「ミニマル・アート」展(1968年)は、70年代に美術の主流となる傾向を先取りしたものだった。作品の基本的要素である、形、色、素材をミニマル(最小限)なものにとどめ、感情表現や想像を徹底的に排除し抑制された表現は、デカルトの数学的合理主義即ち近代の科学的思考に基づくものと考えられた。ジャングルジムを思わせるグリッド(格子状)のルウィットの立体作品について、「これら構造物のもっとも精巧なものには、純粋な形式言語に翻訳された完全な哲学体系との類似が見られる」と評された。80年代以降巨大な壁画やインスタレーションの一種であるウォール・ドローイングへ表現の規模を拡大している。1978年ニューヨーク近代美術館で回顧展開催。2000年サンフランシスコ近代美術館での回顧展が、ホイットニー美術館、シカゴ現代美術館を巡回した。
| 制作年 | 2000年 |
|---|---|
| エディション | ED 39/45 |
| サイン | あり |
| 技法 | シルクスクリーン |
| シートサイズ (縦×横) |
44x98cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
50x104x4cm |
| お届け期間 | 3営業日以降 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | 2000ドル (2003/07/01 更新) |
| A000-00149 |