
東恩納裕一は蛍光灯、レースのカーテン、花柄のテーブルクロス、衣装ケース、造花、ヘアリボンなど、様々な素材をモチーフに作品を制作している。この一見家庭的で・可愛らしく・ファンシーなものたちはかつて日本の中流層の作り上げられた「理想」を表すものであった。作家はそれらに囲まれて生活することに対する何とも言えない居心地の悪さ、不気味さ、“なじみがありながら同時に嫌悪している”(『不気味なもの』ジークムント・フロイト,1919)を感じるが故にこれらを用い、アイロニーとして表現してきた。最近では皮肉や揶揄の次元を超え、より痛快な高揚感のある作品を制作している。
本作品は、カラフルな色使いの「より絵画的」な作品。花をモチーフとしたFL.シリーズからの1作である。造花やチェーン、リボンをキャンバスに押しつけ、ラッカースプレーを吹き付けることによってシルエットを浮かび上がらせるという独特の技法により毒気のある華やかで美しい画面を作り上げている。
16,17世紀西欧の豪商が画家に描かせた静物画、“ヴァニタス(空虚)” にインスピレーションを得たこれらの作品。美しくて不気味、可愛くてキッチュ、妖艶で空しい東恩納裕一の作品を、アイロニーととらえるもよし、部屋のアクセントとしてもよし、それぞれ自由に楽しんで頂きたい。
アーティスト。東京生まれ、東京在住。
90年代はじめから日本の家庭や日常の中で見かけるありふれたものをモチーフに作品を制作。レースのカーテンやリボン、花柄のパターンなど「親しさ」や「可愛さ」を感じさせるものを使い、そこに潜む「居心地の悪さ」「不気味さ」を露呈させている。代表作として日本独自の丸型蛍光灯を用いたシャンデリアシリーズ、造花やレースをスプレーペイントで形取ったFL(Flower)シリーズ他。
主な個展は2001年ギャラリー101(オタワ)、2002年Ise Foundation(ニューヨーク)、2003年「Light Bright Picnic」世田谷美術館廊下(東京)、2004年 Galerie Jean-Luc & Takako Richard(パリ)、2005年「シャンデリア!」山本現代(東京)。主なグループ展としては1999年「時代の体温 Art / Domestic」 世田谷美術館(東京)、2001年「オプ・トランス!」大阪キリンプラザ(大阪)、2003年「ZONE」府中市美術館(東京)、2004年「Officina Asia」ボローニャ近代美術館(ボローニャ)、2006年「愉しき家」愛知県美術館(愛知)、2006年 釜山ビエンナーレ「リビングファニチャー」(釜山、韓国)/現在開催中、など。その他、2006年ドーバーストリートマーケット東京など、店舗の壁画も手がけている。
今後の展覧会予定として、2006年12月1日〜2007年2月1日H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHI(東京)。2007年1月12日〜14日ART@AGNESアグネスアートフェアなど。
| 制作年 | 2002年 |
|---|---|
| エディション | オリジナル |
| サイン | あり |
| 技法 | スプレーペイント(ラッカー)、キャンバス |
| シートサイズ (縦×横) |
45.5x53cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | なし |
| 額寸 (縦×横×奥) |
0x0x0cm |
| お届け期間 | 3週間 |
| 特記事項 | ※こちらの作品はオリジナル1点ものですのでエディション番号はございません。壁にそのまま架けて頂けます。額装費に記載されている金額は、保管用箱代と展示加工代金となります。<\n>※初回販売時(2006年10月)から価格値上げをしております。 |
| 海外店頭価格 | no data (2006/10/30 更新) |
| C000-00302 |