
青木野枝にとっての記念すべき初めての版画シリーズ「亀池・蓮池」。ある日、池で亀と目が合い、しばらく見つめ合っているうちに、お互いの見ている世界を見たような気がしたと言うエピソードから生まれたタイトルで、同名の大型彫刻作品が新潟県立近代美術館の屋外に永久設置されています。彫刻で表現している立体空間を直接モノクロームの平面に置き換えたような、率直な表現が魅力。銅版画独特の静かな空間の中に、ゆらぐような柔らかな立体が立ち上がっています。モノトーンながら、深く、静かで、見つめていると穏やかな気持ちになります。
青木野枝は80年代から精力的に発表を続ける彫刻家で、多くの美術館、企業などに作品が収蔵されています。鉄を素材として選び、その作品の多くが、高さが2メートルを越す大型のものでありながら、彫刻とともに周囲の空間と光が自由に揺れ動くかのようで、重力を感じさせません。大きな鉄板から細い線を切り出すように溶断し、それらを溶接して作られた形には、柔らかさやあたたかさがあふれています。
1958年 東京都生まれ。現在東京在住。
武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース)修了。在学中より精力的に発表を続け、これまでに、国立国際美術館(大阪/1995)、目黒区美術館(東京/2000)、国際芸術センター青森(2003)や入善町下山芸術の森 発電所美術館(富山/2004)などにて、数多くの個展を開催。東京都美術館(1992)、富山県立近代美術館(1996)、横浜美術館(1999)など多数のグループ展にも参加。
青木野枝は、女性でありながらも、重々しい鉄という素材を切り、繋いで、作品の置かれた空間の温度や密度をも変化させるような強く、繊細で、美しい作品を生み続ける。従来の「固まり」として理解されていた「彫刻」から、全く新しい自らのスタイルを構築し、日本を代表する現代彫刻家の1人としての地位を確立した。公立美術館、企業からの依頼制作多数。その作品は解説や美術知識などを飛び越えて鑑賞者を魅了するため、性別、年齢を超え広く受け入れられている。 彫刻と平行して、ドローイング、版画(1997年よりほぼ毎年新作を発表)、コラージュを発表。これらの平面作品は、彫刻作品のもつ独自の空気感、エッセンスを感じさせる。1997年第9回倫雅美術奨励賞(創作部門)、2000年平成11年度(第50回)芸術選奨文部大臣新人賞受賞、2003年第33回中原悌二郎賞優秀賞受賞。
| 制作年 | 1997年 |
|---|---|
| エディション | EDXX/25 |
| サイン | あり |
| 技法 | エッチング |
| シートサイズ (縦×横) |
55x65cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | ふきとり/浮かせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
62x72x3cm |
| お届け期間 | 約3週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2006/12/25 更新) |
| C000-00499 |