
ラリオスは、一貫して幼児性や無垢さなど、人間の中に潜むどこか成熟しきれていない不完全な要素を剥き出しにした作品を作ります。着ぐるみの幼児が祈りにも似たポーズをとっている姿が絵本の世界のように愛らしいのですが、同時に、幼児性と凶暴性とを内包する独特の雰囲気も感じさせるのは、さすが。
1960年、メキシコ生まれ。
ドローイング、デジタル写真、ビデオやペインティングを中心に活躍するアーティスト。一貫して、幼児性や無垢さなど、人間の中に潜むどこか成熟しきれていない不完全な要素を剥き出しにした作品を作る。たとえば、目隠しをされていたりケガをしている子供たちが、おむつやかわいらしいウサギの帽子をかぶって、動物たちといかにも子供らしく笑っているドローイング・シリーズや、カラフルな花々が風にそよぐ明るい草原の中で、ライフルやバットを持った人形や子供を写したデジタル写真シリーズなどが挙げられる。一見絵本の中のかわいらしいのどかな世界のようだが、骨の髄まで凍るような凶暴性と幼児性を内包している。メキシコのみならず、フランスやイタリア、スペイン、アメリカの各地にて個展及びグループ展を開催、独特の絵画世界を発表し続ける。2004年にはメキシコのTamayo BiennnaleにてFirst Prizeを受賞。



