
2005年の冬、2週間にわたる東京滞在中に制作されたリトグラフによる版画集。
「1.Probe」「 2.Egg」「 3.Face」「 4.Star」「 5.Wave」「 6.Wheel」「 7.Ring」「 8.Snake」「 9.Target」の9つのイメージと表紙、奥付にも描画がなされている。作品を格納するたとうは、日本伝統の着物たとうとそれに押された朱の落款に、画家がつよく感銘を受けてつくられた。用紙は、土佐鳥の子紙。たとう、合紙にも和紙が使われている。ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館などにすでに収蔵されている。
1949年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ
ブルックリンのプラット・インスティテュートを卒業。1982年にニューヨーク、ソナベント・ギャラリーで最初の個展開催、グッゲンハイム美術館に作品が購入される。1985年ホイットニー・ビエンナーレ出品、80年代を席巻したジュリアン・シュナーベル、ジャン=ミシェル・バスキアをはじめとするニュー・ペインティングあるいは新表現主義と呼ばれるアーティストたちと同世代。だが、油絵のマチエールにこだわった落ち着いた作風とあからさまな具象表現を特徴とする新表現主義とは異なる暗喩的表現が評価され、一種玄人受けするアーティストである。細胞を連想させる有機的な形態はさらに増殖するかのような錯覚を与えるといった作品が多かったが、近年はよりソフィスティケートされ幾何学的抽象に近づいてきている。



