
リヒター本人がKantian,つまりカントの哲学を受け継ぐ作家かどうか、議論はわかれるかもしれないが、国際的なカント研究者の大学教授が新しいお住まいのためにリヒターの作品を購入されたことがある。やはりリヒターの作品にはドイツの叡智を感じ取られたのだろう。リヒターの青空には短いが現代もなお重要な意味を持つ著書《永遠平和のために》を思い出させる何かがあるに違いない。
1932年、ドイツのドレスデン生まれ。中等教育終了後、舞台の大道具や背景の絵を描いたり、広告看板を描いて生活していたリヒターは当時東ドイツだったドレスデンの芸術アカデミーを卒業。1959年のドクメンタ(カッセルでほぼ4年ごとに開かれる国際現代美術展)でポロックやフォンタナの作品を見て抽象に目覚め、西側へ移る決心をする。62年写真を模写した作品の制作を始め、ドイツのポップ・アーティストを自称するが成功しなかった。しかし写真を絵画の材料にする方法はその後も続行。76年から本格的な抽象に向かう、分厚く塗り重ねた絵の具を板で削り取るスクィージングの技法を全面的に取り入れた作品は人気を得、80年代アンゼルム・キーファーなど新表現主義の台頭とともに活躍を始める。現在オークションに代表作が出品されれば必ず数億円の値がつき、新作も入手困難な状況が続いている。97年ヴェニス・ビエンナーレ金獅子賞、第9回高松宮記念世界文化賞を受賞。
| 制作年 | 1971年 |
|---|---|
| エディション | 84/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | カラーフォトグラビュ−ル |
| シートサイズ (縦×横) |
39.5x50.1cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白 |
| 額寸 (縦×横×奥) |
42.8x54.8x2.4cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | 額装込みの価格となっております。 |
| 海外店頭価格 | ( 更新) |
| C000-01304 |