
マルセル・ザマがデイヴィッド・ツウィルナーで発表を始めていつの間にか10年。河原温、ゴードン・マッタ=クラークらコンセプチュアル・アートを地道に扱ってきた一方、50年代生まれのトーマス・ルフ、リュック・タイマンスの二人、60年代生まれのリサ・ユスカヴァージュ、曽根裕、クリス・オフィーリといった時代の表現者たちの後押しをしてコレクターたちの信頼を得ているツウィルナーがイチオシの70年代生まれの作家がマルセル・ザマ。飄々とした軽いノリの作品に思われがちだが、時代のアートを熟視してきた画商の目は確かだ。気楽に気に入ったイメージの作品を選んで間違いない。
1974年、カナダ・ウィニペグ生まれ
1997年、マニトバ大学(ウィニペグ)を卒業。日本では小山登美夫ギャラリーで2005年に行われたグループ展で紹介されたのみでまだ知る人ぞ知るといった存在だが、ニューヨークではトーマス・ルフやリュック・タイマンス、河原温などの取り扱い画廊として知られる老舗画廊デイヴィッド・ツヴェルナー・ギャラリーで24歳のときから定期的に個展を行う実力派。今年2006年にはGEISAI#10の本戦審査員として来日することが決まっており、これが今後日本でも注目されていくきっかけになりそうだ。ミュージシャンBECKのアルバム『Guero』のジャケット・アートを手がけているので、それで見たことがある、という人もいるかもしれない。ザマの描く絵は、一見かわいらしいイラストもあり、しかしよく見るとかなりブキミな要素を持つ。画面の中には、人物と一緒に神話に登場するような獣人やお化けのようなキャラクターが登場するが、コミカルな表情を浮かべながら腕がちょん切られて血が流れているといったブラック・ユーモアたっぷりのドローイング。可愛らしくもありシニカルでもある彼の作品は、ダンテの「神曲」地獄編や不思議の国のアリスなどからインスピレーションを得ているという。美術史的に見ればゴヤやブリューゲル、ヒエロニムス・ボスに通じるものがありそうだが、ともあれ、ちょっと毒のある可愛らしさが見るうち癖になってしまう。
| 制作年 | 1997-99年 |
|---|---|
| エディション | オリジナル |
| サイン | あり |
| 技法 | ドローイング |
| シートサイズ (縦×横) |
32x24.7cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 木枠/直貼り |
| 額寸 (縦×横×奥) |
-x-x-cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | 額付での納品となります |
| 海外店頭価格 | no data ( 更新) |
| C000-01309 |