
バチェラーの新着作品は、十数年前に日本に滞在して制作したもの。初来日した彼は目に入るすべてのものに興味津々、特に日本語の看板や広告が気に入ったようだった。「あれはなんという意味だ?」と案内役の版画工房の人は質問攻めにあったとか。ビルの側面に取り付けられた縦型の看板もアジア以外の外国ではほとんど見られない。漢字、ひらがな、カタカナ、英文の混じった日常的な言葉自体立派なアートといえるかもしれない。あまり意味のない言葉を部屋に飾っておくのも遊び心があって面白い。
1956年、コネチカット州、ハートフォード生まれ
ボルチモアの美大卒業後、ニューヨークに出てクーパー・ユニオンで学んだバチェラーの作品は、子供が描いた下手くそな絵としか見えない。それもそのはず実際に子供の絵を模写し、そのスケッチをもとに制作されるのだ。ほかにもトイレの落書き、精神病患者の絵、古いコミック、中華料理店の紙ナプキンなど、自分では描けそうもない面白い形や、想像もつかないイメージを見つけてきては、スケッチして集めておく。制作はコレクションしたスケッチの中から、慎重にいくつかを選び出して構成することから始まる。一見無雑作に描かれたかに思われる画面は、実は念入りなイメージの選定作業とその配置に十分な時間がかけられているのだ。たまたま出会った人に、何か絵を描いてもらい、それを材料とすることもある。素朴なコミュニケーションとシンプルなものの持つ美、そしてさまざまな組み合わせ。彼の作品が評論家たちからトゥオンブリ、ライマン、そしてラウシェンバーグやシュヴィッタースと比較され賞賛される理由はそこにある。
| 制作年 | 1990年 |
|---|---|
| エディション | ED20/35 |
| サイン | あり |
| 技法 | リトグラフ |
| シートサイズ (縦×横) |
91x71cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | ふきとり/直貼り |
| 額寸 (縦×横×奥) |
97x77x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | ( 更新) |
| C000-01514 |