
『リバータウ』シリーズでスーザンは、より管理されていない環境下へと制作の方法を展開させています。このシリーズで制作されたそれぞれのプリントは月の周期や季節の変化によるさまざまな要因ー水温、取り巻く月や星の光、川岸の樹々の葉の広がり方、川の流れの速さ、水の逃れを妨げる小石ーによって影響を受け、これら、様々な自然条件がそれぞれの作品を特徴づけているのです。彼女がこれらの機構条件を感じ取ることのできる繊細な感性の持ち主であって、それらがどのように作品に表現されるのかを予測できるにも拘わらず、それぞれの夜の創作活動の最終的な結果は、いつも目に見えない力がいかに明らかに映し出されているか、という新鮮な驚きでした。それぞれの作品には新しい出来事の組み合わせと、関連しながら永久に変わり続ける自然界の記録が描写されているのです。
ヴィクトリア アンド アルバート美術館 シャーロット・コットン
闇に浮かぶ川の水面と底に沈むはじき石。光と影が織り成す色彩と相まって、幻想的で美しい独自の宇宙空間を作り上げています。スーザン・ダージェスらしい大胆な構成の中に成熟した落ち着きと清楚な美しさをたたえた一作。
1955年、イギリス、ロンドン生まれ。
写真作家。水や気体、花や蜜蜂などの生命の連鎖、月の移り変わりなど、移り行く自然の様々な事物をモチーフに一貫した制作活動を行う。カメラを用いず、感光紙の上に直接物体を置き、シルエットを写し出す手法「フォトグラム」を主流とする。 90年代に入り特に生命の象徴としての「水」を美しいフォルムとして追求しはじめる。当初は、「自然と自分は相対的で相反するもので、観察でき、記録でき、自分自身とは別のなにかであると感じていた」と自らを振り返っている。しかし、1991年からの5年間の日本滞在を通して、自然と対立するのではなく、共存するという東洋的感覚に基づいた独自のスタイルを見出す。また、広重や北斎などが描く風景画の平面的な構成や移り行く自然の表現法にも影響を受ける。90年代後半からは、より主体的に自然を捉え、人間の精神性と変化する生命過程を宇宙の円環の一部としてリンクしていくようになる。彼女の作品には、見る者に、自らも自然の一部であること感じさせ、引き込むような叙情性がある。今まで、イギリスやアメリカの各都市やスイスや韓国、日本など、各国で展覧会を開催している。近年では2003年にncaにて個展を開催、好評を博す。
| River Taw 1997 | |
| River Taw 1997 | |
| スーザン・ダージェス | |
| Susan Derges |
| 制作年 | 1997/2007年 |
|---|---|
| エディション |
ED -/100 |
| サイン | あり |
| 技法 |
Cプリント |
| 作品本体サイズ(縦×横) |
30.5x76.2cm |
| 作品の状態 |
良好 |
| 額仕様 |
なし |
| 額寸(縦×横×奥) |
35x81x3cm |
| お届け期間 | 約3週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2007/10/19 更新) |
| 品番 | C000-01670 |
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