
草間彌生の版画の中には、花を描いた作品も多く見られます。それは、自伝的な著作を読むと、草間にとっての原点、すなわち郷里・信濃路の自然の中で過ごした幼少期の体験と関係していることが伺えます。また生家が松本市で種苗業を営む商家であったこととも関係しているようです。明るくポップな作品をつくるのは、幼い頃の暗い体験を吹き飛ばしたいという気持ちがあってのことだとの著述も見られます。いわば花の絵は、草間彌生の原風景との関連性が高い作品だと言えるのかもしれません。80年代後半に発表された草間彌生の版画は、とりわけポップな作風が強く、ちょっとレトロ感も漂わすテイストなので、飾るのも楽しくなります。花の絵が飾られていると、部屋が華やいで見えるのも魅力です。
1929年、長野県松本市生まれ。10歳の頃から水玉と網の目模様の絵を描きはじめる。京都市立美術工芸学校で日本画を学んだ後、油彩、水彩、コラージュなどで幻想的な作品を制作。1957年渡米し、モノクロームの地を同色の網目が覆いつくす大作を発表、注目される。フランク・ステラも作品購入者の一人。60年代にはボディ・ペインティング、ファッション・ショー、ハプニング(現在のパフォーマンス)を通じて反戦運動をするなど多彩な活動を展開。73年帰国後は小説や詩集を多数発表。89年ニューヨーク国際芸術センターで回顧展、93年ヴェニス・ビエンナーレ日本代表、98年から翌年にかけて、ロサンゼルス・カウンティ・ミュージアム、ニューヨーク近代美術館、東京都現代美術館を回顧展が巡回。ヨーロッパでも同様に活躍する、日本を代表する作家の一人である。04年森美術館で開催された「クサマトリックス」展ではファン層も拡大して制作も一段と過熱しているようだ。
| 制作年 | 1985年 |
|---|---|
| エディション | 74/100 |
| サイン | あり |
| 技法 | シルクスクリーン |
| シートサイズ (縦×横) |
53.5x61cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白木/マット |
| 額寸 (縦×横×奥) |
63.5x73x2.5cm |
| お届け期間 | 4/10 以降となります |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | (2008/02/20 更新) |
| C000-01745 |