
鷹野隆大が手がける最新のシリーズ、<男の乗り方>。2006年10月ツアイト・フォト・サロンでの個展にて初出。現在デンマークでのグループ展“A PRIVATE HISTORY” FotografiskCentre(現在会期中〜2008年1月13日まで。URL:http://www.photography.dk/)に出品中。
<男の乗り方/展覧会ステートメント>
十年来乗ってきたママチャリをスポーツタイプに乗り換えた。ぴかぴかのイタリア製高級車だ。欲しくて買ったのではない。特別な人との関係が区切りを迎えた時に譲り受けたのだ。
自転車は普段から下駄代わりによく乗る。ぼくにはもっとも馴れた乗り物だ。いつもの気安さで近所を走っていた、その時だった。狭い歩道で向かいを歩く人の背後から急に自転車が飛び出してきた。とっさにブレーキをかけようとしたが、握った指は空を切り、ぼくはそのまま電柱に突っ込んだ。いままでと形状が違うため、体が記憶している位置にブレーキがなかったのだ。以来、新しい自転車は普段履きの下駄からよそ行きの革靴になった。見栄えはいいが、乗るときは緊張を強いられる。
今回はすべて男の写真で構成する。自分も男だし、馴れたつもりになっていたが、まだまだ撮り方が足りないことに、ふと気が付いた。同じ自転車でも機種によって違いがあるように、男にもまた、それぞれに男の乗り方があるのではないか―。
目指すのはママチャリより、色気たっぷりのスポーツタイプ。「ただのポルノじゃないか」と難じられたら、「その通り」と答えられるようなものにしたいと思っている。
2006年7月4日 鷹野 隆大
写真家。1963年福井県生まれ。
1994年より作品発表。2006年 写真集『IN MY ROOM』(2005年 蒼穹舎刊)にて第31回 木村伊兵衛写真賞受賞。
身体やセクシュアリティをテーマに他者との関係を問い直す作品を発表している。個展 2000年「ヨコたわるラフ」ツァイト・フォト・サロン、2005年「Common Sense」(同)、2006年「In My Room」ナディフ、木村伊兵衛写真賞受賞後初の新作展「男の乗り方」ツァイト・フォト・サロン、など。グループ展に2001年 「手探りのキッス 日本の現代写真」(東京都写真美術館 他)、2004年「日常の変貌」(群馬県立近代美術館)ほか海外でも展覧会多数。パブリック・コレクションとして、東京都写真美術館と国際交流基金に作品が収蔵されている。作品集として、写真集『IN MY ROOM』(2005年 蒼穹舎刊)、”ca.ra.ma.ru”シリーズによる『鷹野隆大 1993-1996』(2006年蒼穹舎)。 近年は『新潮』(2006 6月号 pp.190−191)や『週間朝日』(2006年 5/19号 pp.5-15)にエッセイが掲載されるなど文筆活動も行い、評価を得ている。
| 制作年 | 2006年 |
|---|---|
| エディション | ED -/10 |
| サイン | あり |
| 技法 | C-プリント |
| シートサイズ (縦×横) |
25x20cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | |
| 額寸 (縦×横×奥) |
約35x約30x2.5cm |
| お届け期間 | 約5週間(注文を受けて後制作しますので、お時間いただくこととなります) |
| 特記事項 | イメージサイズ:18.1×22.9cm ※シート価格は、〜ed.8までの価格となります。ed.9及び10は価格が上がります。 |
| 海外店頭価格 | no data (2007/12/14 更新) |
| C000-01822 |