
英語のFLYには飛ぶという意味と蠅という2つの意味があり、一つは古来より人間が憧れたこと、別の意味には人々に嫌われるものという、この2つの意味の差を持つ言葉に興味を持ったオノは70年代初期にジョン・レノンと一緒に「FLY」プロジェクトを行い,アーティスト・ブックを完成させています。今回のマルチプルはこのフライをモチーフに制作されました。引き出し付きの黒い漆風塗り箱にシルバーのプレートが付いた豪華な風情で、上の部分に穴が空いた振り出し箱になっています。50匹のハエのフィギュアが振り出し部分に入り、引き出しには「わたしはこの蠅をみつけて、あなたのことを想いました」と印刷されたカードとその封筒が入っています。ハエを一匹振り出し,カードと一緒に封筒に入れて、友人に送るというメールアートの要素を含んでいます。フルクサス時代のユーモアを感じさせる作品です。
1933年、銀行家小野英輔・磯子の長女として東京で生まれる。1952年、学習院大学哲学科に入学。翌年、アメリカに移住し、サラ・ローレンス大学で作曲と詩を学ぶ。1960年からニューヨークを拠点に、前衛芸術家として本格的な活動を開始。前衛芸術グループ「フルクサス」の活動に参加し、イベント、コンサート、作品展などを行なう。 66年9月には活動の拠点をロンドンに移し、同年11月に個展「未完成の絵画とオブジェ」を開催。その会場でビートルズのジョン・レノンと出会い、1969年結婚。ジョンとともに創作活動や平和活動を行う。1980年のジョンの死後も、創作活動や音楽活動などを通して「愛と平和」のメッセージを世界に向けて発信している。個展は1971年「THIS IS NOT HERE」エバーソン美術館(ニューヨーク)、1989年ホイットニー美術館(ニューヨーク)、1990年「踏み絵」草月美術館(東京)、1997年「HAVE YOU SEEN THE HORIZON LATETY?」オックスフォード近代美術館、2000年「YES YOKO ONO」ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)など多数開催。1993年ヴェネチア・ビエンナーレ、2001年横浜トリエンナーレに出品、2003〜2004年は日本において大規模な回顧展「YES オノ・ヨーコ展」を巡回した。1996年「青い部屋のイベントー東野芳明に捧ぐ」ギャラリー360°(東京)、以後 2001年「縦の記憶」、2002年「From My Window」、2004年「I LOVE U」、2005年「We're All Water」、2006年「O P E N」を同ギャラリーにて開催。
| 制作年 | 2007年 |
|---|---|
| エディション | ED -/81 |
| サイン | あり |
| 技法 | 引き出しの付いた黒の漆風塗装の木箱に50匹のハエのフィギュア、テキストカードとその封筒、銀のプレート |
| シートサイズ (縦×横) |
0x0cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | なし |
| 額寸 (縦×横×奥) |
20x15x15cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | no data (2008/04/05 更新) |
| C000-02348 |