
日本の美術館での展示で思い起こされるのは、1993年、世田谷美術館の「パラレル・ヴィジョン」です。この展覧会は、アウトサイダーアートと呼ばれる、精神的に障害を持つ作家などによる作品を集めた、非常に興味深い展覧会でした。バチュラーは表現方法において、この分野と関連があるとも考えられますが、バチュラー自身は心身共に健常者であり、その制作姿勢は、とても冷静、緻密です。「子供の落書きのような」と、評される表現は、今の日本の若い現代美術作家の表現方法へとつながっているようでありながら、その立っている足もとは、ずいぶん遠くにあるように思われます。
エディション・ワークス
1956年、コネチカット州、ハートフォード生まれ
ボルチモアの美大卒業後、ニューヨークに出てクーパー・ユニオンで学んだバチェラーの作品は、子供が描いた下手くそな絵としか見えない。それもそのはず実際に子供の絵を模写し、そのスケッチをもとに制作されるのだ。ほかにもトイレの落書き、精神病患者の絵、古いコミック、中華料理店の紙ナプキンなど、自分では描けそうもない面白い形や、想像もつかないイメージを見つけてきては、スケッチして集めておく。制作はコレクションしたスケッチの中から、慎重にいくつかを選び出して構成することから始まる。一見無雑作に描かれたかに思われる画面は、実は念入りなイメージの選定作業とその配置に十分な時間がかけられているのだ。たまたま出会った人に、何か絵を描いてもらい、それを材料とすることもある。素朴なコミュニケーションとシンプルなものの持つ美、そしてさまざまな組み合わせ。彼の作品が評論家たちからトゥオンブリ、ライマン、そしてラウシェンバーグやシュヴィッタースと比較され賞賛される理由はそこにある。
| 制作年 | 1996年 |
|---|---|
| エディション | ED -/48 |
| サイン | あり |
| 技法 | カラー エッチング、ムーラン・ドゥゲ(紙) |
| シートサイズ (縦×横) |
49.5x38cm |
| 作品の状態 | 良好 |
| 額仕様 | 白/うかせ |
| 額寸 (縦×横×奥) |
57.5x46x3cm |
| お届け期間 | 約3週間 |
| 特記事項 | イメージサイズ:25.5 x 15.7(cm) |
| 海外店頭価格 | no data (2008/07/02 更新) |
| C000-02884 |