
作家のエモーション そのままに描かれたドローイング
A4の紙の裏に色鉛筆で描かれた奈良美智のドローイング。自分宛に来た手紙の封筒、便箋用紙、メモ用紙……、手近にある紙という紙に、まさにそのときの自分の絵というものを生々しく「描いて描いて」描きつけるといった、完結されたペインティングとは違うライブなエモーションが感じられるのが、ドローイングならではの魅力です。折りしも、東京都国立近代美術館で開催されている「現代美術への視点6 エモーショナル・ドローイング」で新作ドローイングが展示されていますが、そこでも、これまでとも違う作風が生まれつつあるのを感じ取れたりと、改めてドローイングには特別な楽しみがあります。こちらは2003年に描かれました。2003年といえばMoMAで「Drawing Now : Eight Propositions」というグループショーが開かれた年で、これからのアートシーンを語るうえで外せない、26人のアーティストがドローイングという見地から紹介され、そこにカラ・ウォーカー、ローラ・オーウェンスなどとともに奈良美智が選ばれていました。ここ数年、オークションにおけるドローイング・マーケットが上昇していると言われています。ドローイングで感じる生の奈良美智、ぜひお手元でご堪能ください。
1959年12月5日、青森県弘前市生まれ
弘前の県立高校卒業後、武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学及び大学院で絵画を学ぶ。
1988年ドイツに渡り、国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学、A.R.ペンクに師事する。その後ケルンに在住し創作活動を展開。2000年夏、帰国し活動拠点を日本に移す。ムカついた表情の女の子や犬のキャラクターが「カワイー」と呼ばれ、画集ばかりでなく、絵本、写真集、Tシャツ、ぬいぐるみなどのグッズが飛ぶように売れる最も忙しいアーティスト。フィギュア人気にあやかった村上隆の作品と並ぶと個性の違いが明らかだが、まるで60年代アメリカン・ポップ・アートが再来したかのようだ。
作品に登場する子供のイメージは、お絵かきや漫画を読みふけることで寂しさを紛らせていた鍵っ子の奈良の自画像とも言える。子供特有のはじける笑顔は見られず、コクトーのアンファン・テリブル(恐るべき子供たち)を思い出させる、残忍さを秘めた可愛らしさだ。
| Untitled | |
| Untitled | |
| 奈良美智 | |
| Yoshitomo Nara |
| 制作年 | 2003年 |
|---|---|
| エディション |
オリジナル |
| サイン | なし |
| 技法 |
紙、色鉛筆 |
| 作品本体サイズ(縦×横) |
29.7x21.1cm |
| 作品の状態 |
良好 |
| 額仕様 |
白木、直貼り |
| 額寸(縦×横×奥) |
40.5x31.5x3cm |
| お届け期間 | 約2週間 |
| 特記事項 | |
| 海外店頭価格 | (2010/01/01 更新) |
| 品番 | C000-03006 |
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